新築の時にはぴたりと閉まったのに今ではすき間があいている・・・

引き戸によくある立て付けの問題、ガタピシどっしゃんと閉まればまだしも、途中で戸が外れてしまったり難儀している方もいらっしゃるでしょう。

 

たてつけが狂うということは、戸と枠との関係が悪くなっただけで必ずしも家が傾いたわけではありません。戸か枠のどちらかが狂ったのです。

 

古い障子だと、組み付けがゆるんでぐらぐらになっている場合があります。しかし、ベニヤ板で作られた戸や紙貼りの襖がぐらぐらになったり寸法角度が変化することは考えにくく、板襖などの建付けが狂った場合には敷居や柱のゆがみが原因と考えられます。

 

さあどうしましょう。

 

敷居や枠、柱がゆがんだ、ならばそれらを直せばよい。

のですが、敷居を直すためには床板をはがさないといけない、枠を直すためには壁を壊さないといけない、柱を直すためには家を建て替えなければならない。

従って、建具を削ったりして調整することになります。

 

和室の場合は敷居の下に薄板をはさんで調整することもあります。

 

戸の動きが悪いだけならば、なぜ動きが悪いのか原因を見つけ出して修理します。

 

 

ドアが閉まらないのにはさまざまな原因があります。

よくあるのが、ラッチ受けとドアのラッチの位置がずれてしまってラッチがきちんと掛からない、ドアが枠に当たってしまうなど。

小石が挟まっていただけという事もありました。

たいていの場合は簡単な調整で直りますので、ご相談ください。

建具には様々な種類がありますが、構造で分類すると大きく２つになります。

 

一つ目はパネル建具、木組みの下地に合板を接着したタイプの建具です、洋室の入り口ドアや収納扉がこれにあたります。

 

二つ目は框式の建具、無垢の木材を組むことによって作られた建具です、和室の障子、ガラス障子、格子戸、クラッシックドア（洋室や玄関に使われる）、雨戸や網戸などがこれにあたります。